カキオトシサラサ文鉢
滋賀県大津市在住の陶芸家・矢島操さんのカキオトシサラサ文鉢です。
直径30cmを超える大きなお鉢に掻き落とし(カキオトシ)の技法を用いて
画面いっぱいに魚や動物、植物が描かれています。
白い土の上に黒い化粧土を施した後、道具を使って黒い土を削りとる事で
模様を生み出していく掻き落としは矢島さんの作品の代表的な手法の一つ。
矢島さんは、下絵なしで削り取っていかれるというから驚きです。
その土地の風土や文化を表したフォークアートに興味があると話す矢島さん。
ある民族の母親が自分の子供のために作った道具やおもちゃなど、
名もなく素朴だけれど、心を込めて作られたものに心惹かれると言われていました。
大鉢に描かれた生きものはのびやかで生命力に満ちあふれています。
普段のお料理からおもてなしの際のメインの大皿にはもちろん、
皿立てに立てて飾っても素敵です。
サイズ:φ 30.8x h7.2 cm
作品番号:80